布製工具入れの芯材として
『このパイプは何に使われるでしょう?』
見た目はただのパイプですが、知られていない、でもそう言われれば見たことあるかも?意外なところに使用されているパイプをご紹介します。
エントリーNo. 002 塩ビ丸棒(グレー)外径5mm 長さ40mm。
こちらの細い丸棒は外径10mm 内径5mm 長さ942mmのグレーの塩ビパイプと一緒に使われます。高所作業などで使われる丈夫な布製の業務用工具入れの補強用芯材として使用されます。
10φのパイプは、作成時まだ完全に冷却していない状態のパイプを曲げながらリング状に曲げ加工し、その後しっかりと冷却し形状を固定します。短くカットした丸棒は曲げたパイプの両端を繋ぐ接着芯として使用し、完全な輪に仕上げます。40mmの短い丸棒は工具入れの芯材の芯ということですね(笑)
お客様が筒状に縫製される際に使用するのですが、リングに合わせて縫製される場合だけでなく、縫製後に接着前の切れ目のある曲げパイプを挿入してからリング接着される場合もあり、お客様のその後の縫製手順に合わせてそれぞれ加工工程を変えてお納めしていきます。
丈夫な帆布で作られる業務用の工具入れですので、芯材の強度も必要となります。こちらのパイプは外径10φですが、一般的なパイプより厚みを上げて強度を確保しています。実際工具入れとして出来上がった製品を手に取られた方からは見えない芯材ですが、裏方として安全を支える役目をしてくれています。
各分野で必要とされ技術を注ぎ込んで開発された機器やアイテムの、あと少しの改良点をお手伝いする。単純な形状ながら製品を支える重要な役割をするパイプもたくさんあります。また、ちょっとした珍しい用途のパイプもたくさんありますので、順次ご紹介させていただきます。